他人に左右されない「判断力」をつける本
他人に左右されない「判断力」をつける本―問題解決できる人の心理法則
- 作者: 樺旦純
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2001/05
- メディア: 単行本
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新しい環境や世界に入っていく人も多いんじゃないでしょうか?
毎年この季節になると、そういう人達を目当てに様々な場所で
「新生活応援フェア」「あなたの新生活をサポート!」などと銘打って、
商売や催し物などをやってますね。
近くの図書館でも、新生活を始める人達の為の
ハウツー本や自己啓発系の特設コーナーを設けていたので、
その中にあったこの本を選んで読んでみました。
目次
第一章 「問題上司」は、なぜ問題なのか
第二章 できれば関わりたくない要注意人物とのつき合い方
第三章 相手の気持ちを理解できる人、できない人
第四章 他人に振りまわされない自分をつくる
第五章 問題を大きくしないための危機管理
第六章 「困った会社」にしない判断の仕方
特に目新しい事が書いてあるわけではなかったのですが、
読んでて普通にためになりましたね。
この手の本は読んでる時には「なるほどそうだったのか!」
「これからは気をつけよう」と思っても
時間が経つといつの間にか中身を結構忘れてしまったりするので、
定期的に読んで思い返さないと意味が無いなと思いました。
この本を読んでて一番面白さを感じたのは、日本の社会や社会情勢について書いてある部分です。
- (アメリカの)管理職でも「勝ち組」と「負け組」とが、はっきりと二極分化された
- 官僚や政治家、大手企業のトップが事件が発生するまで「まったく心当たりがない」などとぼけるのは日常茶飯事
- 最近では日本のゲーム、アニメーションが世界に国際進出をしている
- 相次ぐ製品欠陥の発覚、組織ぐるみの隠ぺい工作などに対する一連の企業の対応はお粗末
- 日本は透明性に欠け、情報開示についても不十分
- 長引く不況、産業のグローバル化などで、日本型経営は崩壊しつつある
などと書いてあって、てっきり最近の本だろうと思ってたのですが、
巻末の発行年月日を見ると二〇〇一年六月一日第一刷発行と書いてあります。
あれ?7年以上前の話だったの?
最近はニュースや新聞などを見ていて、
「世の中の動きはめまぐるしく変化していて、ついていくのが大変な時代だなぁ」と思ってたんですが、
「おんなじ事を何度も繰り返してるだけで、実はそれほど変化してないんじゃないか?」と思えてきました。
まあ、実際には変わった部分もあれば変わらない部分があるのが当たり前で、
一部だけを見て全体をわかった気分になるのは危険なんですけどね。
物事というのは、その人の知識や考え方次第でいくらでも見え方が変わるものなので
自分の見方が必ず正しいなどと思い込まずに、
客観的に物事を捉える柔軟な頭を持った人間になりたいと思っています。
そして、そういう人間になる為に必要なのはやっぱり知識と経験ではないかと。
まずは色々な事に興味を持ったり挑戦したりして「視野を広げよう」というのが最近の僕のテーマです。