既読リスト その2 歴史小説・時代小説系

前回のミステリ系は、ネタバレを考慮してあまり細かい事はかけなかったのですが、
今回はちょっと感想を増やしてます。

  • 北方謙三
    • 三国志 (1の巻) (ハルキ文庫―時代小説文庫) 全13巻
      • 北方謙三は僕には合いませんでした。この人の書く「男」の考え方、価値観などが、僕の価値観にどうしても合わない。呂布張飛司馬懿の人物像は、どうにも受け入れがたかったなぁ…戦に勝てず憔悴してゆく曹丕だけは好きでしたけど。人物や戦闘の描写に独特のものがあって、それが気にいるかどうかで、面白さが変わってくると思います。
    • 水滸伝 1 曙光の章 全19巻
      • 中国の北宋時代を舞台にした物語、「水滸伝」を基にした時代小説です。これは元の話を作者が結構アレンジしてるのですが、その作者のオリジナル設定が合わなかったですね。何とか頑張って全巻読みましたが、どうも…。長い時間かけて読んだのに、最後があれはちょっと無いんじゃないかなぁ。続編もあるらしいですが、読む気にはなれないです。
  • 陳舜臣
    • 秘本三国志〈上〉秘本三国志〈下〉
      • この本も北方三国志と同じく結構癖があります。五斗米道の関係者がやたら話に絡んでくるのに違和感を感じて、どうも好きになれなかったです。あと、登場人物が裏のある人物ばかりで、戦いにイカサマが多いのもちょっと…。三国志の「正史」を基にして描かれているので、「演義」に出てくる逸話が好きという人にはお勧めできない作品ですね。