皇国の守護者5 英雄たるの代価

サブタイトルの「英雄たるの代価」。
これがこの巻を実によく表してます。
英雄というと栄光などの華やかさを感じさせますが、
戦場での英雄というのは、見方を変えれば単なる大量虐殺者に過ぎないんですよね。
軍人としての務めを忠実に果たしたとはいえ、味方を死なせ、敵を大量に殺しておいて
国や衆民に英雄として持ち上げられる事に対する新城(と作者)の冷めた見方が印象的です。
この本は戦争を描いてますが、戦争の残酷さ、悲惨さをしっかり描いてるので
色々と考えさせられます。