DS文学全集(奉教人の死)

奉教人の死 −芥川龍之介

あらすじ

クリスマスの夜、長崎にある「さんた・るちや」の「えけれしや」(寺院)の戸口に、
飢え疲れて倒れていた美しい少年「ろおれんぞ」。
身の上は不明だったが、信心の堅固さと美しい容姿を持ち
天童の生まれ変わりとも称され「えけれしや」で厚く保護されていた彼だが、
ある出来事によって「えけれしや」を追い出されてしまう、そして…。

感想

これは隠れた名作。物語として文句無しに面白い。
未読の人には是非読んでもらいたい。
乞食に身をやつし、人々から誤解を受けても、
最後まで気高さを保った「ろおれんぞ」の行いは感動的です。
他にも「ろおれんぞ」の正体が明かされた後に「しめおん」とのやり取りを読み返すと
なかなか趣き深いものがありますね。
(この作品は青空文庫で無料で読めます。興味がある人はこちら。)

ブックレビュー
  • 総合評価 10点
  • 感想 感動的